昆布に含まれるフコダインとラミナリンなどの栄養成分が健康・美容・ダイエット効果抜群!
昆布といえば出汁(だし)に利用する方が
多いと思いますが、
実は昆布には健康や美容、ダイエットに
効果がある栄養成分がたくさん入っています。
その中でも今日は最近注目されている栄養成分である
フコダインとラミナリンの効果や効能について紹介します。
昆布のフコダインの効果
フコダインは健康に効くサプリメントや
育毛剤などにも使用されている注目の成分ですが、
水溶性食物繊維とも言われる多糖類の一種です。
フコダインは腸の中を通過するときにNK(ナチュラルキラー)細胞」や
「マクロファージ」といった免疫細胞や腸管細胞を活性化する
働きがあることがわかっています。
NK細胞は体内にウイルスや病原体が入り込んだり、
異常な細胞が発生した際に、真っ先にそれらを攻撃します。
それにより免疫力がアップしてカゼやインフルエンザなどの
病気にかかりにくくなったりたとえかかったとしても軽い症状ですみます。
その他の効果や効能は
●胃を守る効果
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因と言われるピロリ菌は
胃の中に多く存在しますが
フコイダンはピロリ菌を吸い付け、そのまま腸へと
押し流します。
それにより胃からピロリ菌が除去されて胃が守られます。
●抗アレルギー効果
花粉症やアトピーなどのアレルギー症状の原因である
「IgE」という抗体の過剰な生成をフコダインは抑える働きがあると
言われています。
●肝機能向上
フコダインが肝臓細胞を再生したり傷ついた肝臓細胞の修復に
働きかけて肝機能を向上させます。
●血栓症予防
最近注目されている効果が血栓症を予防する作用です。
血栓症とは血管内に血の固まりが詰まってしまい
血の流れを止めてしまう病気です。
血栓が出来た場所によって脳梗塞や心筋梗塞、
そしてエコノミークラス症候群として有名な
「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」を引き起こしますが
フコダインはこれらの病気の予防効果があります。
ラミナリンの効果
ラミナリンもフコイダンと同じ多糖類で
水溶性食物繊維に分類されることもあり
効果や効能もフコダインと似ています。
ラミナリンは腸内の免疫細胞に接着すると
腸内の乳酸菌が増えて、腸内環境が整えられます。
その他にもラミナリンは血液をサラサラにする効果があり
血圧やコレステロールを低下し安定させてくれます。
昆布にはこの他にも
食べ物をおいしく感じるうま味成分である
グルタミン酸やマンニトール(表面の白い粉)や
水溶性食物繊維のアルギン酸、
カロテノイドの一種であるフコキサンチンなどが含まれています。
アルギン酸は
●食事に含まれる脂質に吸着して吸収を妨げる
●肝臓での脂肪の合成を抑えて脂質の代謝を正常化する
●摂取カロリーを下げる効果
●長時間にわたり満腹感を感じることができる
といったダイエットに最適な効果が多く見られます。
フコキサンチンは病気の予防に効果がある抗酸化作用や抗炎症作用があります。
それによりしみ、シワなどの老化を予防する美容効果や
動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞など心臓血管系の病気の
予防に効果があると言われています。
そして最近注目されている効果が脂肪を分解して燃焼を促す
タンパク質「UCP-1」の発現を高める作用で
人体実験では体脂肪や体重の減少が見られました。
さらに昆布は歯にも良いのをご存知でしたか?
だ液には歯の表面についた汚れや細菌を洗い流す「自浄作用」があるのですが
おやつ昆布などをよくかむことは、だ液の分泌を促すだけでなく
昆布の食物繊維は、歯の表面を掃除する役割もあるのです。
その他にもだ液には、外から侵入する細菌やウィルスを撃退する
抗菌作用、口臭予防、歯の表面のエナメル質を修復してむし歯を予防する働きもあります。
もし私の家のようにお子さんの虫歯で悩んでいる方はおやつ昆布(おしゃぶり昆布)に
変えたり、今使っている市販の歯磨き粉から安全な子供用の歯磨き粉に変えると
子供の歯の状態が良くなりますよ。
このように昆布にはフコダインやラミナリンだけでなく
健康や美容、ダイエットに最適な栄養成分がたくさん含まれています。
普段あまり昆布を食べない人もこの機会にぜひ積極的に食べてみてくださいね。
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